15.05.04 カテゴリー:15新潟県
美しいがゆえに物悲しさも。矢島・経島 2015.05.04
●案内標識とナビにしたがって、相棒を進めるも、道はどんどん狭くなる。すれ違い不可能な広さの三叉路に出る。「この道で良いのか?!」の不安が高まる。三叉路をすれ違い可能な方向に転回させ数十メートル進むと、「矢島経島駐車場」の標識を見つけた。BRZはそこに停め、歩いて三叉路に戻る。
●すれ違い不可能な道を徒歩で数十メートル行く。小さくも美しい漁港が開けた。数台の駐車も可能なスペースと矢島体験交流館を見つける。あの道は対向車が来ないことを祈りながら進む道なのだと思った。
●ここが矢島経島。今にも泣き出しそうな曇天にもかかわらず、海面は透き通っており、鏡のように建物や船が写る美しさ。ここでもたらい舟体験のアトラクションを行っていた。
●矢島経島への遊歩道を歩くと、まず目に留まったのは大きな「お光の碑」
「その昔、お光と呼ばれる女性が柏崎から仕事で来た吾作に恋をしました。 二人は恋に落ちるも吾作は仕事が終わりまた柏崎に戻ってしまいました。お光は吾作のことが忘れられず,会いにいくため この矢島・経島からたらい舟で柏崎に向かいました・・・その後二人がどうなったかは浪曲「佐渡情話」をお聞きください。」(「みんなでつくる佐渡観光」ホームページより)
●佐渡情話(さどじょうわ)は、新潟県の佐渡島に伝わる島の娘と他国の男との悲恋の民話。 昭和時代に新潟県出身の浪曲師の寿々木米若がこの民話と民謡の佐渡おけさを元に浪曲台本「佐渡情話」を執筆して、自分で口演して吹き込んだ発売されたレコードがヒットして米若の出世作になった。(ウィキペディアより)
●どうやら、新潟に伝わる悲恋物語が、浪曲でヒットしたものらしい。浪曲では「佐渡の猟師の娘のお弁」と「越後柏崎の船大工の藤吉」の不倫物語のようである。
●その舞台となった港の海は本当に美しい。
●案内看板によると「矢島は良質の矢竹を産した所で、源の頼政が紫雲殿の怪物「ぬえ」を退治した時の矢は、ここの竹製であったと伝えられる。経島は、日蓮上人の放免状を持って佐渡に渡ろうとした弟子の日朗が漂着し、読経して一夜を明かしたところで、頂上には日朗の石像が安置されている。 佐渡市」という伝説があるとの由。
●朱塗りの橋を渡る。その橋の上から見渡すと。
●日朗の石像と思われる岩山を発見。ここが経島なのかしらん。
●すると奥が矢島になるのだろうけれど、陸続きで二つの島にはなっていない。二つの島のように見えるってことか?定かではないが、矢島らしき場所の奥には、廃墟となった民家があった。
●たらい舟を楽しむ、美しい小木海岸にも、朽ちてしまっている船宿が見える。美しい風景と生活の維持は同じベクトルでは語れないものなのだろうと思う。
矢島経島データ(にいがた観光ナビより)
所在地 佐渡市小木365-1
交通アクセス ●両津港より車で70分 ●小木港より車で5分
駐車場 ●普通車:有り(無料)
佐渡観光協会南佐渡案内所 電話番号 0259-86-3200