15.08.27 カテゴリー:04宮城県
震災遺構を訪ねる 宮城県編 2015.08.27
テレビの報道で何度も目にした、被災地を訪ねました。
最初に訪れたのは、荒浜地区。
多くの犠牲者を出した荒浜地区にはいると、草木のみが茂る広い草原に出ました。生活全部、根こそぎ流された様子が体感できました。
住民、児童、教職員ら、320名が避難し、ヘリコプターによる救出を待った荒浜小学校です。
小学校の発祥の地となっている浄土寺も、崩れた石碑を残し跡形もありません。慰霊碑の焼香台にお線香を供え、手を合わさせて頂きました
海岸にも慰霊碑がありました。焼香させていただきました。
ふるさと荒浜に戻る願いを込めた、黄色いハンカチが、たなびいていました。
続いてお邪魔したのは、野蒜地区です。
旧野蒜駅舎は現在、地域交流センターとなっていて、被災当時の写真と、復興に向けて努力されている方々の写真が飾られていました。センター内の観光案内所の職員の方に「プラットホームが遺構施設として保存されること、ホームに上がれること」を聞きました。駅舎右手の青いしるしが、津波の到達高度です。
痛々しいホームが潮の流れのすさまじさを伝えます。
現在の仙石線野蒜駅は高台に移設されていました。
次にお邪魔したのは、石巻線終点の女川駅です。
泉施設ゆぽっぽを併設した真新しい駅舎です。
3階の展望台から望むと、周囲には工事中の看板と工事車両の往来しか見ることが出来ず、この町も根こそぎ、潮に持っていかれたことが実感できます。
最後に訪れたのは、児童108人のうち84人、教職員は13人のうち10人が行方不明となった石巻市大川小学校です。
献花台と慰霊碑に焼香させていただいてから、学校を見てみます。あまりのすさまじい惨状に、手を合わせるばかりです。
何もなかった愛知に住んで、いくばくか義援金を拠出することしかしなかった自分が、申し訳ない気持ちになるのです。今のタカヤマにできることは、この惨状を忘れないために、合掌することだけです。
重い気持ちの合間に、素晴らしい宮城の地の観光もさせていただきました。
塩釜神社で旅の安全祈願。
日本三景、松島の海から観覧。
松島五大堂の参拝。
本堂の平成の大改修により、拝ませていただいた、瑞巌寺の御本尊。
石巻市の石ノ森漫画館。
この石ノ森漫画館も一階部分が完全に水没し、復旧に時間を要したらしいです。また、瑞巌寺も、参道部分が被災し、現在修復工事の真っ最中でした。