15.08.30 カテゴリー:03岩手県
震災被災地を訪ねる 岩手編 その3 2015.08.30
今朝は岩泉町で目覚めました。龍泉洞を見学後、再び三陸復興国立公園を北上しながら、被災地を訪ねます。
田野畑町地内の防潮堤工事です。今日は日曜日だったため、作業員の方の姿は見えませんでした。
三陸鉄道北リアス線の中でも、線路や駅舎のすべてを潮にのまれた、田野畑村の島越(しまのこし)駅の新駅舎です。それは高い位置に移動した様子で、日常の利用に不便はないのだろうかと要らぬ心配をしてしまいました
北リアス線の走る野田村の防潮堤工事現場です。防潮堤はもちろん海から街を守るためにつくられるのですが、その守るべき街の方角を振り返ると、広い造成地が見え、流されなかった家屋が遥か彼方に見えます。
リアス式海岸の入り組んだ入り江がいくつもある地域ですので、津波が飲み込んでしまった入り江にいくつも出会いました。同じ数だけ、工事中の重機にも出会いました。高台には仮設住宅もいくつか見えました。
中には、集落一つを丸ごと飲み込んでしまったのではないのか?と思える入り江も見かけました。
久慈の道の駅で「復興の狼煙(のろし)、ポスタープロジェクト集合写真編」の展示を見つけました。三陸の街の人々がカメラの前で満面の笑顔で写っていました。
みなさんの笑顔と、キャッチコピーに心うたれ、すがすがしい感動を覚えました。そのキャッチコピーを転載します。
宮古、再起動。
大槌、振り返らない。
釜石、屈してたまるか。
大船渡、誇りと、夢と。
山田、ぬくもり力に。
陸前高田、帆を上げる。
岩泉、結んで、進む。
譜代、海と再び。
野田、繋がって一歩。
久慈、やってやる。
洋野、心かさねて。
田野畑、励ましながら。
こうした感動は、東北三陸の絶景からも頂きました。
岩泉の日本三大鍾乳洞のひとる「龍泉洞}です。
三つの地底湖をたたえ、大量の清水が鍾乳洞内を流れています。写真は水深38mの第二地底湖です小さな明りの青を集めて、輝いています。深さを推し量ることはできませんでした。
こちらは、田野畑村の「鵜の巣が断崖」
標高200メートルの大断層が南北8キロにわたって続いています。5本の切り立った尾根が綺麗に並んでいるのが不思議に見えます。海面近くにウミウが巣を作ることからこう呼ばれているそうです。
ピンクの花が舞う、北リアス線田野畑駅です。この駅舎の外壁に、復興を応援する人たちの励ましの言葉が書き込まれていました。
同じく田野畑村の三陸復興公園の「北山崎」です。
久慈の駅からは北三陸鉄道に乗りました。海岸に沿って走る鉄道ですが、地形が地形だけに、トンネルがとっても多いです。時折、美しい海岸にでると、ほっとします。絶景ポイントでは、一時停車して乗客に写真にとる時間をとるサービスをしていました。