15.08.31 カテゴリー:02青森県
震災被災地を訪ねる 青森編 2015.08.31
三陸復興国立公園を北上する今回の旅も、いよいよ青森に入りました。
青森県にはこの国立公園の北端となる美しい「種差海岸」を訪れます。
この海岸は、白砂青松100選に選ばれています。
白砂青松(はくしゃせいしょう)とは、
白い砂と青々とした松(主にクロマツ)により形成される、
日本の美しい海岸だそうですが、
ここはそれに加え、美しい芝生広場が広がっています。
美しいからと言って、3.11はやってきていました。
芝生広場わきにあったトイレには、
津波浸水高10.7mの表示がありました。
もともとあったトイレは流れてなくなってしまったため、
建て替えられたものだそうです。
ここは、となりの「白浜海水浴」です。
海水浴場百選 に選ばれているそうです。
ウミネコが集団で日向ぼっこをしていました。
ここはそのまた隣の日本の渚・百選に選ばれている
「大須賀海岸」です。
一望できる高台からの撮影に満足したのですが、
後からネットで見ると、この海岸の砂は「鳴き砂」でした。
事前に知っていれば、降りて行ったのに、残念。
種差海岸の奇岩を一望できる「葦毛埼(あしげざき)展望台」です。
葦毛埼とは、葦毛の馬が放牧されていたことにちなんで
名づけられたそうです。
展望台が仰々しい石造りの姿をしているのは、
太平洋戦争中、ここに海軍通信部隊基地の
防空電波探知機が設置されており、
そこを展望台をしたのだそうです。
展望台からの眺めを届けます。
この展望台を見下ろす位置にあるのが、
日本の灯台50選の「鮫角灯台」です。
三陸復興国立公園の最北端にあるのが、
ウミネコ生息地で、蕪島神社を頂上に頂く
「蕪島」です。
この地にも津波が押し寄せ、建物を流しました。
建て替えられた公衆トイレに
津波浸水高5.3mが刻まれていました。
八戸市の設置する無料休息所内に、
震災当日の写真が展示してありました。
蕪島の周囲が潮に満たされ、瓦礫が流れています。
この休息所の駐車場を
我が物顔に座り込んでいるのがウミネコの一団。
「子育てを終えた多くのウミネコは
北海道に渡ったのだけれど、
ずっとこの八戸に残るのもいます。
人や車を怖がらず、人や車に何もしないんです。」
観光案内所職員の方に聞きました。
確かに、通る車のほうが、ウミネコをよけながら動いていました。
神社に参拝し、ここまでの息災に感謝し、今後の安全を祈願しました。
今回の旅も折り返し、本日は、この八戸に宿をとって、疲れを癒します。