15.09.04 カテゴリー:05秋田県
秋田県、内陸部を南下中! マタギの阿仁町、田沢湖、武家屋敷の角館町
●マタギの里 北秋田郡阿仁町訪問
この地の訪問目的は、日本の滝百選で第2位に選ばれた
「安の滝(やすのたき)」が目的でした。
「道の駅あに」で確認したところ
『遊歩道入口まで車で行けるが、その後40分の歩行が必要』とのこと。
行けるところまで行ってみようと、林道をひた走りました。
終点とおもわれた所にこの写真が。
また河川増水後の整備工事の車両が何台も止まっており、
安の滝入口の道標はまだ、5キロ奥との事。
その5キロの林道は舗装されておらず、
相棒BRZ一台が通るのがやっとの道。
これはタカヤマには過酷すぎると諦めたのです。
でもせっかく来た阿仁町。
ここは「マタギ」の里とのことで、そちらに目的を変更しました。
タカヤマの少年時代、矢口高雄の漫画で見た覚えのあるマタギ。
クマを中心に狩猟する猟師で、
何か神格めいた存在だったように覚えています。
「マタギの湯」なる温泉施設の別館にその「マタギ資料館」はありました。
ジオラマや写真を使い、マタギの狩猟について詳細に解説してありました。
狩猟に入るとマタギの言葉しか使わないこと、
指導者たるマタギの指示により、組織的に狩猟を行うなど、
漫画で得た少年時代の記憶が蘇りました。
次に訪問したのが、マタギの狩猟対象となる熊牧場「くまくま園」
ツキノワ熊だけでなく、北海道からやってきたヒグマもいました。
1987年(昭和62年)に公開された、マタギとクマの交流をえがいた
映画「イタズ 熊」に出演したクマの子孫も、
ここで暮らしているそうです。
入園券販売所で、熊のエサを一袋200円で購入して、いざ、クマ舎へ。
ツキノワグマの雌舎。雄舎。子供の熊舎。ヒグマ舎。に分かれていました。
どの舎にいっても、お客とみると餌がもらえると知っていて、
クマたちは前足をあげて「ちょうだい」のおねだりの仕草をするのです。
エサはお菓子のマコロンのようなもので、
うまい熊は、放り投げた餌を直接口で受け取っていました。
●田沢湖 辰子伝説の湖(仙北市)
日本で最も深い湖の田沢湖には
「辰子伝説」がありました。
湖畔の立て看板によると、「いにしえ、辰子とよぶ村の乙女が、
永遠に変わらぬ美しさと若さを保ちたいと大蔵山観音に祈った。
満願の日、山は砕け、水をたたえた清澄な湖ができ、
乙女は龍に変じて湖の主になった。
村の人々は乙女をあがめ、湖水の清浄を守り伝えた。」
その辰子の金色に輝く像が、湖水のほとりにたたずんでいます。
確かに水は美しく、多くの魚が住んでいます。
●乳頭温泉。名湯に浸る。
田沢湖から10キロほど山中にある七つの宿を総称して
「乳頭温泉郷」と呼ばれているそうです。
この宿はそれぞれ少しずつ離れたところにあり、
源泉を異にするようで、泉質も少しづつ違うのです。
もっとも古い「鶴の湯」は寛永15年(1638年)
二代目秋田藩主、佐竹義隆が湯治に訪れているとか。
日帰り入浴で身も心もリフレッシュするため、
「鶴の湯」についたのは15時40分。
宿泊のお客と混同させない目的で、この宿の入浴時間は15時まででアウト。
次に、最も新しく、設備が近代的な「休暇村乳頭温泉郷」へ。
ここは受付終了が17時だったため、安心してゆったりと湯をいただきました。
ここは乳頭温泉の「ナトリウム、炭酸水素塩泉」の浴槽と、
数キロ下にある「田沢湖高原の湯」から引き湯した
「単純硫黄泉」の湯船があり、同時に二つの湯が楽しめました。
すべての窓から見ることが出来、
露天風呂は、森林浴をしながらの至福の入浴時間を満喫できました。
●江戸時代にタイムスリップ 角館町(かくのだてまち)
本日最後の訪問地です。
「武家屋敷のまち」で名高い仙北郡角館町に来ました。
駅前のつくりからして、武家屋敷の街を前面に打ち出しています。
その期待を裏切ることなく、武家屋敷の街並みは江戸時代そのまま。
すべての家が、現在家屋として住んでおられるようです。